Adaloは、モバイルアプリ専用のノーコード開発ツールです。ソースコードを記述しなくても、誰でも簡単にアプリ開発が行えます。
開発期間も短く抑えられ、おおよそ数週間~1ヶ月程度でアプリをリリースしているケースも珍しくありません。具体的にどのようなアプリが開発されているのか気になる方もいるのではないでしょうか。
当記事では、Adaloによって開発されたアプリの事例を17選紹介します。Adaloの開発が向いているケースや注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
また、弊社ではAdaloと同じようにアプリ開発に特化したノーコードツール「FlutterFlow」や、Webサービスの開発に特化したノーコードツール「Bubble」を使った開発も行っており、これまでに開発した事例をご紹介しておりますので、ぜひご参照ください。
Adaloとは?
Adaloとは、ノーコードでカスタムWebやモバイルアプリを作成できるツールです。
開発できるアプリは、AndroidとiOSに対応しています。社内で使用するビジネス向けのアプリから個人向けのアプリまで、さまざまな種類のアプリ開発が可能です。
また直感的に操作しやすいデザインが特徴で、はじめてアプリやサービスを開発する方におすすめです。シンプルなボタンを設置しており、どのボタンを押すべきかわからないという事態を避けられるでしょう。
業務の効率化を促すためや、収益化のためなど、さまざまな用途に合わせてアプリを開発できます。ただアプリを開発するだけではなく、App StoreやGoogleストア、Webに後悔するまでサポートを行っています。
機能
Adaloに備わっている機能は、以下の通りです。
Googleマップ
外部データベースコレクション
カスタムアクション
フォントライブラリ
プッシュ通知
バージョン履歴
エコシステム
ヘルプ ドキュメントやコミュニティ支援などのサポート機能
他にも、App StoreやGoogleストア、Webで公開する機能も備わっています。そのため収益化目的でアプリを開発したい方にも適しているでしょう。
App StoreやGoogleストアの公開条件やルールなど、各公開先の決まりに応じてアプリを作成できます。
料金
Adaloでは、無料プラン・スタータープラン・プロフェッショナルプラン・チームプラン・事業内容プランの5つのプランを扱っています。
プラン名 | 料金 | 特徴 |
無料 | 無料 |
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スターター | 月額課金:月額45ドル 年払い:月額36ドル |
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プロフェッショナル | 月額課金:月額65ドル 年払い:月額52ドル |
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チーム | 月額課金:月額200ドル 年払い:月額160ドル |
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事業内容 | 月額課金:月額250ドル 年払い:月額200ドル |
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プランによっては、共有できる権限数や公開できるアプリの数が異なります。将来的に複数のアプリを開発することを考えている場合でも、はじめは無料プランやスタータープランから利用すると良いでしょう。
プロトタイプのみ作成したい場合は、無料プランの利用がおすすめです。年払いで契約すると、通常の月額料金の20%OFFで利用できます。
Adaloで作られたアプリの開発事例5選|国内編
まずは、Adaloによる国内のアプリ開発事例を3つ紹介します。
1. 次世代モバイルオーダーアプリ「SmartDish」
Samrt Dishは、注文から提供までの待ち時間がなくなるモバイルオーダーアプリです。
このアプリは、Adaloによって7月に開発をスタートし、9月にユーザー向けと飲食店向けにiOS版とAndroid版アプリをリリース。
「事前に注文、お店に着くと、すぐに料理が出てくる」という体験を正確に作るため、ユーザー向け・飲食店向けに必要な機能を、ノーコードによって約2ヶ月で実装しました。
現在はFlutterへ移行して、大幅アップデートによりさらに快適なサービスを提供しています。
(参考:【国内初】NoCode(ノーコード)で作られたモバイルオーダーアプリのSmartDish(スマートディッシュ)が登場!『わずか2ヶ月で検証&リリースの圧倒的なスピード』「https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000064504.html」)
2. 1日1杯ドリンクが飲めるアプリ「Nomuca」
Nomucaは、月額1,050円をサブスクリプションすることで、対象のレストランで1日1杯ドリンクが飲めるアプリです。
注文の際にNomucaを表示したスマホの画面を見せるだけで使用できる仕組みで、外食する機会が多い月だけサブスクリプションすることもできます。
NoCode専門オンラインサロン「NoCodeCamp」にて人気投票で行われたコンペティションでは、Nomucaが第1位を獲得しました。
3. 飲食店のシェアアプリ「Sabinuky」
Sabinukyは、友達やグループ間でおすすめの飲食店をシェアできるアプリです。
必要最低限の情報だけでお店を登録し、行きたいお店のメモや記録としても活用できます。マップ機能から探したり、友達のおすすめのお店をチョイスしたりと、自分に合った探し方でお店選びが行えます。
このアプリはAdaloによって開発され、お店を聞く機能や自己紹介機能、お問い合わせフォーム、通知機能などのアップデートも追加されているようです。
4. 多言語翻訳アプリ「Chatty」
Chattyは、11か国語に対応した多言語翻訳チャットアプリです。ユーザーは、中国語・英語・フランス語など、さまざまな言語をワンタップで翻訳することができます。
操作感が手軽なので、コミュニケーションを円滑に取れることが魅力。DeepLを活用しているので、翻訳の精度も高いハイクオリティなチャットアプリとなっています。
5. メンタルヘルス・セルフケアアプリ「Mindify」
Mindifyは、メンタルヘルスを自分で行うセルフケアアプリです。マインドフルネスやレジリエンス、呼吸などに関する動画コンテンツを楽しむことができます。
またレジリエンス診断やメンタルカラー診断など、メンタルに関する診断機能も備わっており、ノーコードとは思えないほどクオリティが高いアプリです。
プッシュ通知機能も搭載されており、Adaloの強みを活かした事例となっています。
Adaloで作られたアプリの開発事例5選|マッチングアプリ編
ここからは、Adaloによって開発されたマッチングアプリの事例を3つ紹介します。
1. アルバイトマッチングアプリ「エイト」
エイトは、仕事を探している人とアルバイトを探している業者とのマッチングアプリです。
仕事の詳細・検索機能・お気に入りなどの基本的な機能から、応募機能・マップ検索・チャット機能・レビュー評価機能まで実装されています。
また、管理者側のアプリも作成されており、約1ヶ月強でアプリが完成しました。
2. 案件マッチングアプリ「teamboards」
Teamboardsは、仕事を探しているフリーランスのプロと発注したい業者をつなげる、案件マッチングアプリです。
案件の一覧と詳細、申し込み、レビュー・評価機能・フリー・カテゴリ検索機能・プッシュ通知機能など、仕事探しに必要な機能が備わっています。
さらに、友達申請・承認機能やチャット機能などもAdaloによって作り込まれており、ボリュームのある開発事例となっています。
3. 学生と企業のマッチングアプリ「SPOTTO」
SPOTTOは、新卒の就活生と企業をつなげるオンライン面談のマッチングアプリです。
ノーコード開発されたアプリの中では、日本で初めて買収されたアプリとして、注目を集めています。
このアプリは、枠組みを3日間・アプリ開発を1週間・仮説検証による修正を3週間と、約1ヶ月で開発されました。
4. クリエイターと仕事のマッチングアプリ「Chant」
Chantは、クリエイターのスキル・興味・目標に応じて、仕事や創作活動をつなげるマッチングアプリです。
アプリ開発者はまったくプログラミング言語の知識がない状態で、アプリを開発してスタートアップを立ち上げたようです。
これはノーコードツールの中でも比較的操作しやすいAdaloだからこそできたことと言えます。
5. 学生アスリートとコーチのマッチングアプリ「Preps Recruiting」
Preps Recruitingは、学生アスリートとコーチをつなげるマッチングアプリです。
アスリートのスカウトや補助金のオファーなどの機能を活用でき、シンプルで分かりやすい機能性が特徴です。
スポーツに集中したい学生アスリートや、良い人材をスカウトしたいコーチにとって役立つアプリとなっています。
Adaloで作られたアプリの開発事例2選|SNSアプリ編
Adaloでは、公式サイトにSNSアプリのテンプレートが提供されています。中にはFacebookのクローンアプリもあり、Adaloで作られたSNSアプリを気軽に体験できるでしょう。
ここからは、Adaloによって開発されたSNSアプリの事例を2つ紹介します。
1. 全国の大学生向けSNSアプリ「Union」
Unionは、全国269の大学の学生が参加できる、大学生限定のSNSアプリです。講義内容や就職情報の共有、大学に関する質問や交流など、さまざまな情報交換が行えます。
このアプリは、Adaloで開発されたアプリの中で日本初の資金調達を達成しており、その額は世界最大の1,000万円です。
現在ではFlutter開発に移行しており、世界規模で事業拡大を進めています。
2. サッカーファンのSNSアプリ「FootHub」
FootHubは、サッカーファン同士をつなげるSNSアプリです。
好きなチームの試合日程やサッカーニュースの閲覧・コメント、ルームを作ってチャットできるなど、さまざまな機能が備わっています。
このアプリは2021年に公開され、Adaloの月間最優秀アプリにも選ばれました。たった4ヶ月で2,000人以上のユーザーを獲得し、公式Instagramは1.3万人のフォロワーを獲得しています。
Adaloで作られたアプリの開発事例5選|海外編
ここからは、Adaloによる海外のアプリ開発事例を3つ紹介します。
1. 奨学金を探せるアプリ「scholarcash」
scholarcashは、大学進学を目指す学生が奨学金を探せるアプリです。
新型感染症の流行によって、学生ローンの返済が困難になった学生を救済することを目的として、約1週間で開発されました。
ノーコードによる短期間のアプリ開発が、社会問題の迅速な解決に対応できた良い一例です。
2. 大学フットボールの情報アプリ「ProUSports」
ProUSportsは、大学フットボールファンに向けた情報をまとめたアプリです。
このアプリは約2ヶ月で開発されており、Adaloで開発したとわからないほど、デザイン性やクオリティが高くなっています。
将来的には、Adaloからコーディング開発へと移行する予定とのことです。
3. 果物と消費者をつなぐアプリ「FruitFull」
FruitFullは、果物の所有者と消費者をつなげるアプリです。
果物の所有者が料金を設定して、購入してほしい果物の賞金を設定します。消費者は自分のほしい果物と最適な料金のものを選び、購入できる流れです。
果物に限定されていることで、所有者と消費者がつながりやすく、欲しい商品をすぐに見つけられるアプリとなっています。
4. スクールカウンセラー検索アプリ「Counselora」
Counseloraは、スクールカウンセラーに関する情報をまとめてチェックできる検索アプリです。
このアプリはAdaloによって3ヶ月程度で開発されました。通常であれば数年程度かかるところ、大幅に期間を短縮できた事例です。
現在では1,000人を超えるスクールカウンセラーが登録しており、アプリ自体も成長し続けています。
5. 個人向けキャリア支援アプリ「LLoyd」
LLoydは、キャリアアドバイザーと個人をマッチングさせて、最適なキャリアプランを相談できるマッチングアプリです。
このアプリは、非エンジニアによって約3ヶ月で開発・リリースされました。現在では、LLoyd社とWGU Labsが業務提携を行い、事業の拡大に取り組んでいるようです。
Adaloで扱っているテンプレートの種類
Adaloでは、さまざまなテンプレートを扱っており、テンプレートからカスタムしてアプリを作成できます。
ここでは、Adaloで扱っているテンプレートを6種類紹介します。
ToDo List(やることリスト)
ToDo Listは、やることリストのアプリを開発できるテンプレートです。
社員が使うためはもちろん、個人向けのアプリにもおすすめです。仕事のタスクを整理するときや、その日の家事や買い出しのリストなど、使用用途がたくさんあります。
またAdaloで開発できるやることリストのアプリは、シンプルなデザインを施せるので、使いやすさや操作性を優先したい方に適しています。
やることリストのアプリを作成する際、完了したタスクにはチェックをいれる、チェックを入れた項目は一斉削除ができる、などの機能を追加すると良いでしょう。
Oedering(注文)
Oederingは、商品やサービスを注文するアプリを開発できるテンプレートです。
商品やサービスを扱っている方で、販売方法の幅を広げたい場合や、売上がなかなか伸びない場合は、注文アプリの開発をおすすめします。
またAdaloで開発できる注文アプリは、メールと電話番号を入力して注文できるものです。操作の工程が少なく済むので、年配の方でも利用しやすいアプリを作成できるでしょう。
支払い方法は、基本的にクレジットカード払いに対応しているものが多いです。商品やサービスの取扱い数が多い場合は、商品名を検索できるようにすると良いでしょう。
Directory(ディレクトリー)
Directoryテンプレートを使って開発されたアプリの一つが、雰囲気に合わせてデートコースを選べるものです。
アプリ内には、アドバンチュールやアニバーサリーなどの項目があり、詳細ページからロケーションなどを選択できる仕組みとなっています。
またお気に入りに分類できる機能が備わっており、お気に入りのみを表示することも可能です。
Chat(チャット)
Chatは、チャットアプリを開発できるテンプレートです。
チャットアプリは、社内のやりとりをどこからでも共有する場合や、プライベートの連絡のやり取り用など、さまざまな用途で使えます。
またAdaloで開発できるチャットアプリは、開発できるまでの工程が短いので、アプリ構築がはじめての方にもおすすめです。
チャットアプリを開発する際には、特定のメンバーを招待してグループを作ったりできる機能を追加すると良いでしょう。
Coaching(コーチング)
Coachingは、コーチングアプリを開発できるテンプレートです。
フィットネスや資格取得のための勉強、プログラミングなど、さまざまなコーチングにおすすめです。アプリを通して講座を開きたい方や、受講したい方向けのアプリを開発できます。
またAdaloで開発できるコーチングアプリは、開発してからすぐ使用が可能です。そのため、開発を急いでいる方に適しています。
コーチングアプリを開発する際には、コーチと受講者のマッチング精度を上げると良いでしょう。最適な講座を提供できれば、リピーターの増加にもつながる可能性があります。
Appointments(アポイントメント)
Appointmentsは、さまざまな種類のスケジュールを立てるアプリを開発できるテンプレートです。
ToDo Listのテンプレートと少し似ている要素がありますが、Appointmentsテンプレートでは予定の時間帯を細かく設定できます。
またスケジュールを立てられるアプリを開発する際、ひと目でわかりやすく確認できるよう、シンプルなデザインにすることをおすすめします。
Adaloによるアプリ開発がおすすめなケース
Adaloによるアプリ開発がおすすめなのは、以下のようなケースです。
プロトタイプ・MVP開発
シンプルな機能で完結するアプリ
順に解説していきます。
プロトタイプ・MVP開発
ノーコード開発は、低コストかつ短期間でアプリを構築できます。そのため、プロトタイプ・MVP開発で活用するのがおすすめです。
手軽にアプリ開発できる強みを活かして、市場調査を目的としたアプリのテストをするのに適しているでしょう。
複雑な機能を実装しなければ、本運用でも十分に活用できます。
シンプルな機能で完結するアプリ
前述の通り、Adaloはシンプルな機能だけで完結するアプリであれば、本格的な運用も十分に行えます。
シンプルな機能とはいえ、実際にAdaloの開発事例を見ると、幅広い機能が実装されており、ユーザーニーズを満たせるでしょう。
PCをメインとするアプリ開発や、コアな機能を実装する場合は、ノーコードツール「Bubble」の利用がおすすめです。
Adaloでノーコード開発するときの注意点
Adaloはモバイルアプリ専用のノーコードツールなので、PC画面には対応できません。
またゲーム系アプリの開発も行えないため、ゲーム系アプリ開発ならノーコードツール「Buildbox」を利用するのがおすすめです。
さらに、複雑な機能の実装や、ロジックを組み込むのも難しい特徴があります。しかし、外部サービスとの連携が充実しているため、基礎的な機能の実装は問題ないと言えるでしょう。
Adaloによるノーコード開発を企画から運用まで代行したい場合は、ぜひシースリーレーヴ株式会社「ノーコード部」までお問合せください。
Adaloの開発事例まとめ
Adaloを活用することで、iOSアプリ・Andoroidアプリ・Webアプリが開発できます。ノーコードは、費用のリスクを抑えてスピーディーにビジネスアイデアを形にできるのがメリットです。
シースリーレーヴ株式会社では、ノーコードにおけるアプリ開発を企画段階から提案し、ハイクオリティなアプリの開発~運用まで幅広くサポートしています。
AdaloやBubbleによるアプリ開発にも対応しているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!