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ノーコードツールでアプリ制作|メリットや注意点、おすすめのツールを紹介

更新日:2023年12月8日

海外を中心に注目されているノーコードは、日本企業でも多く取り入れられるようになりました。


特別な知識やスキルがなくてもシステムを構築できるため、ノーコードツールでアプリ開発を検討している方も多いのではないでしょうか。


当記事では、アプリ開発におけるノーコードツールのメリットや注意点、おすすめのノーコードツールについて解説します。


「おすすめのアプリ開発用ノーコードツールが知りたい」「ノーコードツールの選び方が分からない」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。


ノーコードツールとは


ノーコードツールとは

そもそもノーコードとは、コードの記述なしでアプリ開発が行える手法のことを指します。


通常のプログラミングのような、複雑な知識やスキルが不要で、非エンジニアでもアプリやシステム開発に携われることがメリットです。


ノーコードで開発を行うには、専用のツールを利用する必要があります。


使用するノーコードツールによって機能やできることは異なるので、目的や用途に応じてツールを選定しましょう。


ノーコードツールでアプリ開発するメリット


ノーコードツールでアプリ開発するメリット

ノーコードツールでアプリ開発を行うメリットは、以下の通りです。


  • スキルや知識がなくても開発できる

  • 開発期間が削減できる

  • コストを抑えられる

  • 修正や改善がスピーディーにできる

  • セキュリティ対策コストが不要


ここでは、それぞれのメリットについて解説します。


スキルや知識がなくても開発できる


ノーコードツールでは、用意されたパーツやテンプレートを組み合わせることで、システムを構築できます。


そのため、システム開発で求められるスキルや知識が不要で、非エンジニアでも開発できる点がメリットです。


社内のエンジニアが不足している場合も、現場担当者自ら開発に携われるため、IT人材不足の解消にもつながります。


開発期間が削減できる


フルスクラッチでアプリ開発を0から行う場合、基盤となるコードや環境の構築が必要です。そのため、最短でも3ヶ月程度の開発期間がかかるでしょう。


一方ノーコードであれば、コードを書く必要がないため、最短即日~数週間程度の短い期間から開発が可能です。


シースリーレーヴの受託開発においても、高度なWebシステムを数ヶ月で開発し、リリースした実績があります。


コストを抑えられる


通常のプログラミングでは、開発するシステムの規模にもよりますが、数十万円〜数百万円の費用がかかります。


一方でノーコードツールであれば、開発からリリースまでにかかるコストを大きく抑えることが可能です。


規模の小さめなアプリであれば数万円、高度なアプリ開発であっても数十万円でリリースすることができるでしょう。


修正や改善がスピーディーにできる


アプリをリリースした後、不具合による修正や現場業務の仕様変更に伴い、アプリの改善が必要になるケースがあるでしょう。


プログラミングで開発したアプリでは、修正や改善でコードを大幅に書き換えなければならないことも。修正のために多くの工数が必要になり、対応が遅くなるでしょう。


ノーコードであれば、開発の際と同じように修正や改善をスピーディーに行うことができます。


セキュリティ対策コストが不要


システムをリリースする際は、セキュリティ対策が必要不可欠です。


しかし、考えられるすべてのリスクを回避するのは難しく、セキュリティに関する知識を持ったエンジニアを採用しなければなりません。


ノーコードツールではすでにセキュリティ対策が行われているため、自社で対策する必要がありません。


ノーコードツールでアプリ開発する際の注意点


ノーコードツールでアプリ開発する際の注意点

ノーコードツールでアプリ開発する際は、いくつかの点に注意しましょう。


  • 大規模なアプリ開発に不向き

  • 日本語対応が少ない

  • ツールに依存しやすい


ここでは、それぞれの注意点について解説します。


大規模なアプリ開発に不向き


ノーコード開発では、ツールに用意されている機能のなかでシステムを構築しなければなりません。


ツールによってはできることが限られており、大規模かつ複雑なアプリ開発には向いていないケースがあります。


しかし、近年ではノーコードツールも進化しており、高度なシステム開発も行えるようになっています。


日本語対応が少ない


ノーコードツールは海外製のものが多く、英語での対応が必要です。そのため、英語に苦手意識がある場合は、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。


ツールによっては完全日本語対応しているツールもあるため、不安な方は国産ツールや日本語対応のツールを選ぶといいでしょう。


ツールに依存しやすい


ノーコードで開発したシステムは、使用したツールに依存しやすい傾向にあります。


ツール自体がサービス終了すると、アプリが利用できなくなる可能性があります。利用料金が値上げした場合は、毎月の運用コストが増加してしまうでしょう。


またセキュリティもツールに依存するため、情報漏洩などのリスクを防ぐには、信頼性の高いツールの選定が必要です。


【アプリ開発】おすすめのノーコードツール8選


【アプリ開発】おすすめのノーコードツール8選

ここからは、アプリ開発に特化したノーコードツールを紹介します。


どのようなツールを選ぶべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。


1.Bubble


Bubbleは、Webサービスやアプリの開発に特化したノーコードツールです。利用者数は100万人を超え、数あるツールの中でも最も人気を集めています。


カスタマイズ性が高く、幅広い機能を拡張できることから、使いこなすことで高度なWebシステム開発ができるでしょう。


ノーコードツールの代表格ともいえるため、まずは完全無料プランから試すのがおすすめです。


2.Adalo


Adaloは、Webアプリやネイティブアプリが開発できるノーコードツールです。


他のツールに比べて操作が簡単で、プレゼンテーション資料を作成するような操作性で機能やデザインを作ることができます。


3つの料金体系の中から選ぶことができ、無料プランからスタート可能。操作性が高く、プログラミングの知識が少ない初心者の方におすすめのツールです。


3.Glide


Glideは、モバイルアプリ開発に特化したノーコードツールです。


データベースをGoogleスプレッドシートで管理できるため、スプレッドシートやExcelなどの表計算ツールに慣れている方は、より使いやすく感じられます。


無料版と有料版では豊富なテンプレートが用意されているため、完成後のデザインをイメージしやすいでしょう。


データ容量や機能に違いがあるものの、無料プランからスタートすることができます。


4.Appsheet


Appsheetは、社内の業務効率化やワークフロー改善に役立つノーコードツールです。


EcxelファイルやGoogleスプレッドシート、Salesfoce、MySQLなどと連携できるため、ファイルを活用する機会が多い方に向いています。


またGoogleのサービスとの親和性が高く、他サービスとの連携や自動化も可能です。


現場の業務アプリの開発やDX化を進めたい方は、Appsheetの利用をおすすめします。


5.Zapier


Zapierは、アメリカ発の業務自動化に役立つノーコードツールです。


300種類以上を超える複数のサービスを連携することで、さまざまなタスクを自動化させることができます。


具体的には、SNSアプリやメールアプリ、チャットツール、ファイル管理ツールなどがあります。


またノーコードアプリ開発ツールBubbleやClick、Webflow、STUDIOとも連携することができるため、さらに機能を向上させることが可能です。


6.Platio


Platioは、業務に合ったモバイルアプリを作成できるノーコードツールです。


自社の業務に合わせて、100種類以上のテンプレートを組み合わせることで、現場業務の効率化や自動化につながります。


ITに不慣れな方でも直感的に運用しやすく、現場担当者自らデジタル化・プロセス改善を実行できるでしょう。


初期費用0円、月額2万円から利用できるため、コストを抑えながら運用したい方におすすめです。


7.Thunkable


Thunkableは、モバイルアプリ向けのノーコード開発ツールです。


プログラムをブロックで組み合わせるだけで、視覚的にアプリ開発が行えます。


操作方法を習得できるチュートリアルが用意されており、豊富な動画やコンテンツを見ながら開発できるため、初心者でも安心です。


読み上げ機能や会話を認識する機能など、音声系コンポーネントが揃っており、英語・日本語・中国語・フランス語など93言語の翻訳機能に対応しています。


8.Voiceflow


Voiceflowは、AlexaやGoogleアシスタントなど音声認識に対応した、音声アプリ開発ができるノーコードツールです。


フローチャート形式でブロックを並べて、繋げていくことでアプリを作ることができます。APIを組み込んだ音声アプリの開発も可能です。


音声アプリ開発に興味がある方は、Voiceflowの利用をおすすめします。


9. Yappli


Yappliは、AndroidとiPhoneともに利用できるネイティブアプリの開発が可能なノーコードツールです。


ドラック&ドロップで簡単にスマホアプリを導入でき、運用や分析までオールインワン完結します。運用や分析のために別のツールを取り入れる必要もないので、その都度ツールを切り替える手間が省けます。


またパソコンだけではなく、スマホの画面上でも簡単にアプリの作成が可能です。外出先でも、アイデアが浮かんだときにその都度ツールの操作ができます。


Yappliでは、Liteプランと法人プランの2種類を扱っています。月額39,800円から利用でき、公式サイトからは無料で資料をダウンロードしたり、問い合わせたりすることが可能です。


アプリ開発におけるノーコードツールの選び方



ノーコードツール選びに悩んだときは、以下をポイントに選ぶといいでしょう。


  • 目的に適しているか

  • 予算に合っているか

  • サポート体制は整っているか

  • 機能は充実しているか

  • 社内システムと連携できるか


ここでは、アプリ開発におけるノーコードツールの選び方を解説します。


目的に適しているか


ノーコードツールは、製品によって搭載できる機能やテンプレートが異なります。そのため、使用する目的に応じてツールを選定することが大切です。


具体的には、以下のようなイメージです。


業務効率化を図りたい…現場で活用できるアプリ開発ツール

ホームページを作成したい…Webサイト制作に特化したツール

ネットショップを運営したい…ECサイト構築に適したツール


まずは、どのような目的でノーコードツールを使用したいかを明確にしましょう。


予算に合っているか


利用したいツールが予算に合っているかもチェックしましょう。


ノーコードツールは開発までであれば無料で利用できるものもありますが、実際にリリースするには有料プランの契約が必要です。


社内の予算に応じて、ツールやプランを選定しましょう。


サポート体制は整っているか


ノーコードは簡単に開発できるというイメージを持っている人も多いですが、ツールによっては難易度が高く、操作の段階でつまずいてしまうケースも考えられます。


また不具合や疑問が生じた場合、情報が少なく解決できない可能性もあるでしょう。


日本語に対応している、チャットですぐに質問できるなど、サポート体制が整っているツールを選ぶことも重要です。


機能は充実しているか


ノーコードでは、ツールに搭載されたテンプレートや機能をカスタマイズすることで、システム構築を行います。


そのため、ツールの機能が少ないほどできることは少なくなってしまうでしょう。


目的を明確にしたうえで、搭載したい機能が備わっているかを十分チェックしましょう。


社内システムと連携できるか


ノーコードツールでは、既存の社内ツールとAPI連携できるかもポイントです。


メールやSNS、管理ツールなどの他サービスと連携することで、業務の自動化や効率化を図ることができるでしょう。


また、開発したシステムの管理や運用が行いやすくなり、さらに機能性を向上させることができます。


ノーコードツールを利用する時のポイント



ノーコードツールを利用する前に、以下のようなポイントを踏まえておきましょう。


  • ツールに触れてみる

  • 学習コンテンツを活用する

  • ノーコード開発者向けのサービスを利用する


ノーコードを利用するときのポイントについて解説します。


ツールに触れてみる


まずはノーコードツールに触れてみましょう。


もちろんマニュアルや使い方を理解してから操作することもおすすめですが、ツールの操作性やデザインの雰囲気、ボタンの位置などは、実際に使ってみてわかるケースがあります。


またノーコードツールを使ったことがない方でも、直感的に操作できるか確認するために、まずはツールに触れてみると良いでしょう。


難易度の高いツールであるほど、自由度の高い操作ができると考えられます。グレードの低いものから操作性を確認し、徐々にグレードを上げていくのもおすすめです。


学習コンテンツを活用する


ノーコードツールの中には、学習コンテンツを設けているものがあります。直感的に操作をすることが難しいツールの場合は、学習コンテンツを活用することがおすすめです。


そもそも学習コンテンツは、チュートリアルの手順通り進めていくことで、初心者でも使い方を理解できるものです。


学習コンテンツをもとに、試作品をつくってみることをおすすめします。本番では、スムーズにアプリ開発が進められるでしょう。


ノーコード開発者向けのサービスを利用する


ノーコードツールを利用する前に、開発者向けのサービスを利用することもおすすめです。


サービスを利用することで、使い方などを解決するだけではなく、アプリ開発のヒントを得ることもできます。ノーコード開発について最新情報も取り入れられるので、最先端のアプリを作成したい方に適しています。


ただし、このようなサービスは、有料であることが一般的です。ノーコードツールの運用費用とは別に料金が必要なので、予算内に抑えられるようにしましょう。


ノーコードツールで作られたアプリ



ノーコードツールを活用することで、さまざまなアプリを作成できます。作成したいアプリに合わせて、どのような機能を重視すべきか確認しましょう。


マッチングアプリ


ノーコードツールで作成したマッチングアプリには、企業とインフルエンサーをつなぐものや、生徒と指導者をつなぐもの、ビジネス人材を見つけるものなど、さまざまな種類があります。


マッチングアプリを開発した企業の中には、2か月〜3か月で収益化を達成できたなど、好成績を残したところが多数あります。


また日本国内だけではなく、国境を超えて世界でのマッチングも可能です。ノーコードツールを活用したマッチングアプリは、1か月〜3か月ほどで作成できます。


店舗検索アプリ


ノーコードツールで作成した店舗検索アプリには、地元レストランを検索するものや、本屋やブックカフェを検索するものなどがあります。


店舗検索アプリを開発した方の中には、プログラミングに関する知識を持っていない方もいます。そのような方の場合でも、7か月〜1年ほどでリリースできることがほとんどです。


また店舗検索アプリを作成したいときは、位置検索機能が備わっているツールを選びましょう。


物件のオンライン内見アプリ


物件のオンライン内見アプリは、物件をストリートビューで手軽に内見できるアプリです。現地に足を運ばずに家にいながら物件の内見ができるので、1日に何件も内見できるというメリットがあります。


物件のオンライン内見アプリを作成する際には、どの世帯やニーズにとっても利用しやすいよう、無駄な機能を省いてシンプルにすることがポイントです。


実際にノーコードツールで物件のオンライン内見アプリを作った企業では、約1か月でリリースできました。


結婚式の準備アプリ


結婚式の準備アプリは、ご祝儀をアプリ上で一括管理できたり、招待状を作成したりできるアプリです。結婚式の準備をスムーズに進めるために活用する方が増えています。


他にも、結婚式で撮影した写真を共有する機能や、ご祝儀のキャッシュレス機能などを備えることも可能です。


アプリ内に問い合わせフォームや、利用案内に関する情報を設けることで、アプリの利用者だけではなく、本サービスの利用者が増えるきっかけにもなるでしょう。


旅行スケジュール作成アプリ


旅行スケジュール作成アプリは、旅行のスケジュールを立てる上で役立つアプリです。実際に旅行を経験した方のスケジュールを閲覧して、旅行に関する情報を検索する手間を省きます。


また、自分の旅行スケジュールをブログ投稿できる機能も備えると、どんどん参考にできるデータが揃う仕組みを取り入れられるでしょう。


ノーコードツールで旅行スケジュール作成アプリをつくる場合、スマホ画面に特化したシステムを取り入れることがおすすめです。


言語学習のeラーニングアプリ


言語学習のeラーニングアプリは、言語を早く簡単に習得できるサプリです。さまざまな言語のeラーニングアプリを作成すると、世界各国にユーザーが増えると考えられます。


実際にノーコードツールでeラーニングアプリを作成した企業では、世界のユーザー数が10万人以上、売り上げが3,500万円以上を突破した実績を残しています。


まとめ


ノーコードツールでアプリ開発をすることで、開発期間やコストを抑えつつ、スピーディーに運用することができます。


ツールを選ぶ際は、目的を明確にしたうえで、機能性・予算・サポート体制について十分検討しましょう。



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